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当院には2つの言語聴覚治療室があります。
この部屋では言語聴覚士が、行動観察によるきこえの検査、発達検査、知能検査、ことばの検査、発音検査、学力検査、読み書き能力の検査など、さまざまな検査を行い、子供さんの問題を総合的視点で、評価します。
言語指導は個人指導が原則ですが、コミュニケーション能力が高まるにつれて、2-3人の集団の中で「待つ」「人の話を聞く」訓練も入れながらの指導もいたします。
当然お母さんは子育ての主役ですから、毎回訓練の度に母親指導に力を入れています。
こうした指導を行うために必要な各種検査機器一式、各種教材教具(絵本や絵カードなど)が、言語聴覚治療室にはそろえてあります。
特に 言語訓練用教材絵本は、室長の森が45年の臨床経験をベースに、子どものことばを年齢別に網羅して作成したもの(「3歳児のことば」「4歳児のことば」「5歳児のことば」)です。
これは全国どこにもない当院だけの「オリジナルワン」教材です。「6歳児のことば」も現在作成中で、平成27年度中には上梓予定です。これらの教材で訓練を受け、豊富なことばを獲得して、通常学級へ就学されたお子様がたくさんいらっしゃいます。
また、就園や就学指導、これらへ適応するための保育園・幼稚園・学校との面談指導、意見書の作成、学習指導なども行います。
聴覚障害児は、就学後、FM補聴器の使用による学業支援、就職後はコミュニケーション上の様々な支援が必要です。0歳から指導を始め、すでに40歳を過ぎた方も定期的に相談に来院しています。お子様の出生直後から成人して自立されるまで、必要に応じて必要なサポートを長期間に渡ってさまざまにさせていただくことが、当院の言語聴覚治療の特徴であり、最大の売りです。
ことばが遅れたお子様は、何処で指導を受けているのでしょうか。
聴覚障害児や軽度発達障害児、学習障害児には、「話しことばの学習の適時期(0~6歳頃)」に、脳の発達過程に即した言語指導を実施することが、特に、重要です。
健常発達では、生後6年をかけて、話し言葉の基礎的能力を獲得し、10歳頃で、文字言語を含めた日本語の基本的言語能力を習得します。
多くの保護者は、お子様が、普通の子供として、ことばを学び、健常児集団の中で生活し、学習をすることを、希望されます。就学後の支援も求められます。保護者のご希望を叶える為には、これらの発達上の適時期に「意図的で体系的な言語指導」を行うことが必要なのです。
この目的を達成する為に、当院では、以下を提供しています。
なお、就学前言語指導の仕上げとなる「6歳児のことば」は、ただ今出版準備中です。「6歳児のことば」までの言語教育用絵本教材を集大成して、初めて、森の仕事は完了します。
出来るだけ早く、「6歳児のことば」を、出版したいと考えています。期待して、待っていて下さい。
時々、小学校入学直前に、あるいは入学後に、言語訓練希望で、来院される方がありますが、重度~中度の「言語発達遅滞」がある場合、言語学習の適時期を過ぎた高年齢での受診は、多くの場合、訓練効果を期待できません。私共は、お役に立てないのです。お子様に「ことばを話させたい」なら、少なくとも、2歳頃までの早期受診を、お願いします。
軽度の「言語発達遅滞」の場合は、多少は、訓練効果を期待できるかもしれませんので、気軽に、ご相談下さい。
なお、口唇口蓋裂や原因不明の発音の異常は、お子様の言語能力が「5歳レベル」に到達さえしていれば、就学直前でも、就学後でも、発音指導を実施することで、正常とすることが出来ます。
発音が、問題の場合は、是非、ご来院ください。